職場にてとるべき行動と考え方(上司編)
職場にてとるべき行動と考え方。上司編です。
なので、今回は職場で 部下を持つ方向け のページになります。(部下編も執筆出来次第、公開致します)
当然の事ではありますが、部下から嫌われていては仕事はうまくまわせません。
逆に、部下から尊敬されていれば部下は積極的に仕事に協力してくれるので、仕事全体の効率もアップします。
ここでは、如何にして部下から信頼を得られるか、尊敬されるような上司になれるかについて説明していきます。
大きく分けて、以下
- 怒らない
- 相談しやすい環境をつくる
- 改善を繰り返す
の3点になります。ひとつずつ説明していきます。
怒らない
まず「怒らない」事は大前提となります。
みなさんの周りには、何かにつけて怒ってしまうような「怒りっぽい人」はいますか?
もしいたとして、その人の事を尊敬していますか?
基本的に、「怒りっぽい人」は人間的に器の小さい人が多いです。
「怒ってしまう」行動にはいくつかの心理が隠されています。それは
- 自分を大きく、偉く見せたい
- 自分の考えが常に正しいと思っている
- プライドが高い
などです。
どれをみても、とても「尊敬される人物」にあてはまるとは思えません。
ちなみに仕事上のミスなどで、部下に「注意する」事もあるかと思います。これは「次回のリスク回避と改善のため」にすれば問題ありませんが、「感情的に怒る」と、ただの文句になってしまいます。
感情的に「怒る」のではなく、部下に仕事上でのミスを注意する時は
- なぜ起きたのか
- 次はどうすれば起きないか
など、具体的な案を検討・提案する必要があります。ただ怒るだけでは威張っているだけになり、上司としては最悪です。
ただ、やはり物事がうまくいかないと最初のうちは「怒り」や「悲しみ」などの「負の感情」が生まれてしまうと思います。これら負の感情を発生させない為にはどうすれば良いのかを 別記事(愚痴や人の悪口を言わない) にまとめてありますので、もし良ければこちらも是非ご参考下さい。
相談しやすい環境をつくる
仕事は、基本的には一人でするには限界があります。
いくら能力が高い人でも、全てを一人でこなそうと思うと時間がいくらあっても足りません。なので、企業は利益を拡大させる為に人を雇います。
それにしたって社員それぞれが自由気ままに仕事をしていては能率が悪いので、企業は事業ごとに「部」や「課」などのチームを組んで、部長や課長の指示の下仕事を効率的に実施していきます。
そこで上司の重要な役割は「目標を達成する為の的確な指示」になってくるのですが、実はそれよりも「部下に相談を受けやすい環境をつくる」と言う事がもっと重要になってきます。
今回もわかりやすく逆の例で考えてみます。
あくまで「極端な例」としてですが、例えばあなたの上司がいっつもいっつも怒っていて、仕事中に呼ばれては怒鳴られていたとします。
そんな環境にいたら、そもそも仕事なんてやる気にならないですし、なんなら転職を考え出すかも知れません。なにせ顔を合わすたびに怒る上司です。
その上司に「相談」なんて もってのほか でしょう。
そうするとこのチームに何が起こるかと言うと、部下がミスをしても報告しなくなり、それどころか 隠蔽を図ろうとする部下が現れるかも知れません。 なにせ常時怒っている上司です。ミスなんてしたら何をされるかわかったものではありません。
部下がミスを隠蔽しだすと、仕事上の問題は表面化しなくなります。「現状は問題なし」とみなされるので、問題はどんどん積みあがっていきます。
それが積もりに積もって、修復不可能なほど事態が悪化した頃にさまざまな不備が発覚し、最後には崩壊します。
相談しやすい環境をつくるには
上記はかなり極端な例ではありますが、このような問題は「問題が起きたとき、上司に相談しやすいか否か」にかかってくると思います。
ではどう言う人物が「相談しやすいか」ですが、これは大きく
- 「怒らない」「愚痴を言わない」などの性格的な部分
- 部下が「何かに困っていないか」「悩んでいる事はないか」などを気に掛ける行動的な部分
の2点がポイントになってくるかと思います。
まず、「怒らない」「愚痴を言わない」などの性格的な部分についてですが、これは別記事にて詳しく記載していますので、こちらも是非ご参考下さい。(※「愚痴や人の悪口を言わない」)
次に 部下が「何かに困っていないか」「悩んでいる事はないか」など気に掛ける 行動ですが、これは当たり前ではありますが、常に部下の動向に気を配っている必要があります。
仕事の進捗具合が遅ければ、怒るのではなく、「どこで何故つまずいているのか」「悩み事があるのか」など、こちらから聞いてあげる事が重要です。部下は言いたくても言い出せないかも知れないからです。
そして困っている事があれば、一緒に悩んであげて、解決策を一緒に考えてあげます。
これを繰り返していれば、部下は自然とあなたを信頼し、こちらから聞かなくても困った時は向こうから相談してくるようになります。
こうなれば仕事上の問題は溜まる事なく、順調に進行するので仕事上のストレスは減りますし、あなたは部下から信頼され、頼りにされる上司になるでしょう。
改善を繰り返す
これは仕事だけの話ではありませんが、「昨日はこれが良かった」からと言って、「明日もこれが良い」とは限りません。
状況は常に変化していますし、人の考えも一定とは限りません。
自分の成功パターンに固執せず、その場その場で柔軟に、最善の方法を選択していく必要があると思います。
常に「もっと良い方法はないか」を考え、それを一生続けて行く事が究極の指導方法なのではないでしょうか。この考え方については、別記事で詳しく記載していますので、そちらも是非ご参考下さい。(※参考記事「常に上を目指す」)
常に改善を繰り返す思考を持っている人は、過去の栄光にとらわれません。
「俺は以前、こんなすごい事をやっていたんだよ。」
「俺が若い頃は、それくらい簡単にできた。」
上記のような話が口癖になっている人は、尊敬からは遠い気がします。
逆に、
「ここはもっとこうした方が良かったかも知れない。」
「次回はここを変えてやってみてはどうだろうか」
など、常に次回をより良くする為に考えを巡らせている人は非常にかっこいいと思います。
最後の「改善を繰り返す」に関しては、このページ「上司編」で記載していますが、そうでない一般の会社員の方にも当てはまります。
しかも考え方だけの問題なので、是非すぐにでも試してみて頂きたいと思います。