愚痴や人の悪口を言わない
仕事や学校、日常生活を送っていると、なんだかんだ愚痴ってしまったり、文句を言ってしまう事もあるかと思います。
しかし、別ページ(謙虚な姿勢)でも書いている通り、人の悪口を言ったり、愚痴を言ってる人で尊敬出来る人を私は知りません。
恐らくみなさんも、感覚的には「愚痴や悪口は言わない方が良い」と思っているのではないでしょうか。
しかし、これはいざ実行しようとしてもなかなか難しいものです。
例えば友人に嘘をつかれたり、理不尽に怒られたりしたら、こちらだって文句の一つも言いたくなります。
いくら「愚痴や悪口は言わないようにしよう!」とは思っていても、実際上記の様な場面に出くわせば、頭にきて簡単に愚痴や悪口に変わってしまうものです。
しかし、例え 相手側に非があったとしても 「愚痴や悪口」は口にすべきではありません。
「愚痴や悪口」は負の言葉であり、マイナスのエネルギーです。
人から尊敬される様な素晴らしい人物は、そもそもマイナス要素のある発言をしません。発言はすべて前向き(ポジティブ)です。
この前提を踏まえて、このページでは「怒りや悲しみ」と言った “負の感情” が普通の人では沸き起こるような場面でも、それをポジティブに考えられるようになるにはどうすれば良いのか、説明していきます。
ただし、これは非常に難しい、と言うより慣れるまでに時間がかかりますので、すぐに効果が出なくても焦らず、少しずつ慣れていきましょう!
出来事を客観的にみる
負の感情が沸き起こりそうになった際の対処法ですが、二段階に分けて考えます。
まず第一段階は「客観的にみる」です。
今自分に起きている事を、自分の事ではなく、少し離れたところから見てる他人の事として見てみます。
「は?」
って感じだとは思いますが、とりあえずイメージしてみて下さい。
例えば、誰かに文句や嫌味を言われたり、遅刻してきたのに謝らなかったり、約束を破られたり… そんな状況になったとします。
普通は、誰でも怒りますよね。
しかし、ここで怒ってしまうと後で「愚痴や悪口」に変わってしまいます。
このように「負の感情」が沸き上がりそうになったら、まず意識を上空に飛ばし、自分自身を高い位置から見下ろしているイメージをします。
自分がテレビドラマに出演していて、出演している自分を高い位置から見ているイメージでしょうか。
最初は難しいですが、意識しようと毎回試みていれば、早ければ数回で出来るようになります。(試してみれば私の言っている意味がわかると思います)
これが出来るようになると、自分を客観的にみれるようになります。言い換えると 自分ではない「別の誰か」に起こった事のように思えるようになります。
愚痴や悪口などを生むのは “怒り” や “悲しみ” などの「負の感情」です。
この負の感情を生まない為には、この「自分に起きた出来事を客観的に見る」と言う事が 非常に重要 になります。自分に起こった出来事を客観的にみる事が出来れば、感情的になりにくくなる為です。
相手の立場から考えてみる
自分に起きた出来事を客観的に見ることが出来たら、今度試して頂きたいのは「相手の立場になって考えてみる」事です。
「自分に起きた出来事を客観的に見る」事が出来るようになれば、もう愚痴や悪口などもだいぶ減ってくるとは思いますが、この「相手の立場から考えてみる」が出来るようになると、一気に「尊敬される人物」に近づけます。
わかりやすくする為に、逆に考えて例を挙げてみます。
まず、例えば自分の意見を毎回否定する人がいたらどうでしょう。
「私はこう思うのだが、どうでしょう」
「いや、それは違うな」
「この部分はこうした方が良いと思いますが」
「いや、ここはそうじゃなくて、こうした方が良い」
「この部分は…」
「いやいや、違うよ」
…私でしたら、もうその人とは会話したくなくなります。
このあたりの詳しい話は別記事(人の意見を否定しない)でも記載しているので是非ご参考頂ければと思いますが、とにかく人は否定されると強烈な拒否反応が働きます。
これの逆で、自分の意見を肯定されれば嬉しくなりますし、その人に親近感もわきます。自分を認めてくれている人だからです。人は承認欲求も非常に強いので、人に認められる為に行動する人も多く存在します。
では、上記を踏まえて「相手の立場から考えてみる」を考えてみます。
前述した例から考えてみます。
誰かに文句や嫌味を言われたり、遅刻してきたのに謝らなかったり、約束を破られたり…
この様な状況ですが、この状況を客観的に見ることが出来たら、次は「なぜ彼(彼女)はこの様な事をしたのか?」を考えてみます。
文句を言う理由、遅刻してきたのに謝らない理由、約束を破った理由… などなど、です。
頭にきて相手に対して怒っている状態では難しいですが、客観的に冷静に見れている状況であれば相手の立場になって考えやすいです。
「もし、自分が相手の立場だったとしたら、同じ事をするだろうか?」
「するとしたら、どの様な理由が考えられるか?」
相手を自分に置き換えて、いろいろ理由を考えてみます。
もしかしたら、自分にとっては理不尽な理由だとしても、相手にとっては正当な理由かも知れません。
しかし、ここで重要なのは「その理由が客観的にみて正しいかどうか」ではありません。
重要なのは
「彼(彼女)はこの様な理由で文句を言っている」
と言う事を、認識する事 です。
その理由が納得出来るものだとすれば、相手に共感もできます。相手に共感出来ると言う事は、こちらの怒りがなくなるどころか 相手に好意すら持たれる可能性があります。この事は、前述の通りです。
共感出来なくても、「そう言う考え方もあるんだな」と認識さえ出来ればとりあえずはOKです。少なくともこの状態になれば怒りや悲しみの感情は相当少なくなっているでしょう。
自分の常識は、みんなの常識ではない
なにせ十人十色と言う言葉もある通り、人はそれぞれ考え方が異なります。
自分には常識でも、相手にとってそれが常識だとは限りません。
そう考える事が出来れば、自然と愚痴や悪口はなくなります。
慣れるまでは結構難しいですが、この様な考え方が自分の中で植え込まれれば、もうかなり「周りから尊敬される人物」に近づいていると私は考えています。