相手に何かを求めない

周りから尊敬されている人の特徴の一つに 「他人に何かを求めない」 と言うものがあります。

詳しく説明していきます。

 

「求める」とは?

ではまず、「求める」と言った行為についてですが、ただ単に「求める」と言っても、いろいろあります。

  • お金や物品を求める
  • 協力や助けを求める
  • 愛情や友情を求める

など。

「お金や物品」はわかりやすいですが、「協力や助け」などの “行為” や「愛情や友情」などの “感情”「求める」対象となります。

 

冒頭で

尊敬される人物の特徴 = 「他人に何かを求めない」

と述べましたが、逆で考えてみるとわかりやすいです。

 

例えば、いきなり

「すいません、今月キツイんで1万円めぐんで下さい

と言われたらどうでしょう。

極端な例ではありますが、この様な人をとても尊敬出来るとは思えません。

 

ここまでストレートではなくても、一緒に飲んでる席で

「今月キツイんだよね~」

とか

「あ、やばい!今月支払いが多くて現金全然持ってなかった!」

など、

この様に遠回しにお金を求めてくる感じでも、相手に与える印象は同じだと思います。

 

今の例は「お金」だったのでわかりやすかったと思いますが、「行為」「感情」でも一方的に求められると、尊敬どころか嫌悪感さえ生まれる事もあります。

ここでも、極端ではありますが、わかりやすい例を出しておきます。

例えば友人と道を歩いる時に、友人から突然

「あ、なんか喉乾いてきたから、ジュース買って来て

と言われたらどうでしょう。

この友人とどのような関係かにもよりますが、もし対等の友人関係にあるのであれば、少なくともこの友人に良い印象は持てないでしょう。

 

同じエネルギーの交換ならOK

上記で述べた例は「一方的」「こちらの欲求」を求めているので極端に悪い印象を受けますが、求める行為が一方的ではなく、バランスのとれたものであれば上記のような印象は受けません。

では、「バランスをとる」とはどう言う事なのか。詳しく見ていきます。

 

例えば、喉が渇いてお水を100円で購入したとします。

この行為は「お水」と言う価値と、「100円」と言う価値を交換した事になります。

この「価値」はお金や物品だけではなく、「行為」や「時間」にも適応出来ます。

たとえば、あるマッサージ屋さんお料金が「60分:1万円」だとすれば、これは「60分」の時間と「マッサージ」と言う行為をあわせた価値が「1万円」である、と言えます。

 

全ての事象は “エネルギー” で説明出来る

話は少しそれますが、世の中の仕組みや動きは、すべて「エネルギー」の交換によって成り立っていると言えます。

車は「ガソリン」や「電気」といったエネルギーで動きますし、人間が行動するのにも、体内にある「糖分」がエネルギーとして消費されています。

“ガソリン・電気” ←(交換)→ “移動”

“糖分” ←(交換)→ “行動”

上記の様な構図です。

 

お金もエネルギーの一種として考える事が出来ますが、お金は数値化されているのでどれくらいのエネルギー(価値)があるのか、わかりやすいです。

1,000円札は、1,000円分のエネルギーですし、5,000円札は5,000円分のエネルギーを持っています。

電気も数値化出来るので、こちらもどれくらいのエネルギーを持っているかわかりやすいです。

W(ワット)、V(ボルト)、A(アンペア)は電気に関するエネルギーを数値化させる為の表記方法です。

 

上記 “お金”“電気” のように数値化出来なくても、世の中のあらゆる事象はエネルギーに置き換えて考える事が出来ます。

人間の行動で言えば、仕事をしたり、料理をしたり、人を褒めたり、悪口を言ったりするのも、すべてエネルギーを消費して行っています。

我々が自力で空を飛べないのも、地球の重力と言うエネルギーに引っ張られているからですし、水中深く潜ると耳がキーンとするのも、水圧と言うエネルギーの抵抗を身体に受けるからです。

 

エネルギーの交換は、バランスが重要

だいぶ遠回りしてしまいましたが、話を元に戻します。

冒頭で挙げた例

「すいません、今月キツイんで1万円めぐんで下さい

と、いきなり言われた場合の話ですが、これは相手から何のエネルギー(見返り)も提示されず、ただこちらのエネルギー(1万円)を奪おうとしている行為になるので、嫌悪感が発生するのです。

見返りとなるエネルギーは何でも構わないのですが、相手が要求しているお金(1万円分)と同じ量のエネルギーである必要があります。

例えば

「すいません、今月キツくて、家の大掃除手伝いますから、1万円金めぐんで下さい。

または

「すいません、今月キツくて、欲しがっていた○○のライブビデオ差し上げますので、1万円金めぐんで下さい。

など、見返りを提示する事で、相手にエネルギーの交換を成立させようと試みる事ができます。

ただ、この様に目に見えないエネルギーは注意が必要です。相手が必要としているものかどうか(欲しいエネルギーかどうか)はその相手によって異なるからです。

人によっては上記「○○のライブビデオ」は1万円より価値のあるもの(1万円より高いエネルギー)かも知れませんし、タダでもいらない(0エネルギー)かも知れません。

この場合は、相手にとって「1万円」に相当するエネルギーの交換を提示しなければ、相手との交渉は成立しないでしょう。

エネルギーの話は、詳しく話すととても長くなるので、別の記事で詳しく紹介したいと思います。(執筆でき次第、お知らせ致します)

 

相手に何かを求めない

ここからようやく本題に入りますが、上記例などでも述べたように、一方的に「何かを求める」行為は、相手のエネルギーを奪う行為と等しいのです。

なので、人に何かを求める時は一方的に要求するのではなく、同等のエネルギー交換による交渉が必要だと上記で述べました。

しかし、我々が目指している 尊敬される人物 が取る行動をみてみると、彼らは相手に何かを求める行為(交換も含む) さえもしていません。

そもそも誰かに要求をしないのです。

※但し、注意が必要なのですが、この考え方は仕事においては適用出来ません。会社は「利益」を優先しなければならない組織だからです。職場においての尊敬される行動については、別記事にて紹介致します。(執筆でき次第、お知らせ致します)

 

相手に何かを求めない とは、要するに自分に課した目標、または課された課題や困難に対し全力で自分の力や知恵を振り絞り、突き進む事に他なりません。

こちらのページ(常に上を目指す)でも記載していますが、まさにこの状態の事です。

この状態になると、自分のレベルを上げる事が最優先になるので、他人に何かを求めたりしなくなります。他人に助けて貰ったら、自分のレベルが上がらないからです。

詳しくは上記でも紹介しましたこちらのページ(常に上を目指す)をご参照頂きたいですが、こうなると他人を比べたりもしなくなりますし、何なら逆に助けて上げたくもなります。そうした方が自分のレベルが上がりやすいからです。

 

他人に何かを求める行為は人間としては普通の事ですし、恥じるべき事でもありません。

しかし、周りに何も求めず、ひたすら自分磨きの為に上を向いている人は自然と周りから尊敬され、慕われていきます。

どう考えても、このような生き方はカッコいいからです。